刺し子と火消し半纏

千田百子ギャラリー

刺し子は、いろいろな幾何学図形を刺繡した布のことです。保温、補強等のため麻布や木綿布に木綿糸で補強したものが始まりです。

藍色の木綿布に白糸で刺すものがオーソドックスです。最近では布・糸ともにカラフルな組合せになり、刺し子生地を使ってのバッグやコースターなどもたくさん販売されています。

 有名な刺し子技法には津軽の『こぎん刺し』があります。

 

柔道着や剣道着にも刺し子は使われますが、なかでも江戸時代から伝わる火消し半纏は、大きな大紋を背中に描いています。

 

江戸と言っても現在の墨田川両岸と山手線内側だけの地域ですが、「いろは四十八組」「深川本所十六組」の火消し組があり、切磋琢磨していました。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われました。